楽天デビットカードで台灣を歩くのは得か損か

たまたま、台灣に来ています。 日本人にとって、色々なことが便利な台灣ですが、一番肝心なことはお金でしょう。そこで、現地通貨を得るのに、両替がどうなっているのか、そして直近の新しい仕組み「デビットカード」とを比較してみました。 両替:台北桃園…

ムーブメントを語れれば、時計の「ツー」だ(2)【連載】

第12回: 時計にとって最も重要な部品は、駆動装置(ムーブメント)です。同装置は、精密かつ調整を必要とするため、部品個々のバラつきを勘案しながら組み立てます。ゆえに、職人技の域をなかなか出ず、大量生産は難しい製品でした。今日でも工芸的な装飾…

ムーブメントを語れれば、時計の「ツー」だ(1)【連載】

第11回: 毎年、統計上に出てくる時計の数は10億個とも言われていますが定かではありません。このような推計値が出てくるのは、時計の中身であるムーブメントの生産量が集計しやすいからです。現在、スイス、日本、中国が主な三大産地となっています。多少…

耐震、防水、耐磁【連載】

第10回: 時計の歴史を振り返ってみると、18~19世紀の欧州では実に多くの時計が製造され、大量に中国などへ輸出していました。北京・故宮にある時計館では、当時の装飾性の高い時計の数々を鑑賞することができます。さて、同時期には懐中時計の量産化も進…

時計はメンテナンスによって、何年でも使える【連載】

第9回: 時計の販売数量は、デジタルに比べ、アナログ(指針)時計が圧倒的に多くなります。動作原理が、クォーツ式であれ、機械式であれ、直感的な時間判断のできるアナログの表示方式は好まれているのです。言うまでもなく、針が動くのは、文字盤(表示部…

知っておくべき時計の誤差【連載】

第8回: さて、時計の進化の歴史とは、まさに精度誤差との戦いでした。振り子の原理を時計に採用することができた時、1日の精度誤差は初めて10分ほどに縮まったとされています。さらに100年過ぎた18世紀には、1日2秒の高精度時計が実現するまでに至りまし…

時計の多機能って何のこと【連載】

第7回: 近年、大流行しているクロノグラフ時計。文字盤に、いくつもの小針があり、中央の三針(秒分時)と合わせて、航空機か自動車の計器盤のような一体的なデザインとなっています。通常の時刻表示を続けながら、利用者の操作に従って、小針などが時間を…

時計はなぜ時間を伝えられるのか(文字盤や針)【連載】

第6回: 今日の私たちは、実用的に、日時計や砂時計を使いません。それはなぜでしょうか。最大の理由は不便で見にくいからです。日時計の影は、12時間(=720分)で半周します。今日の時計の目盛りが30ヶ所(半周、一周は60目盛り)ですから、同様の目盛り…

時計はなぜ正確なのか(調速機・脱進機の役割)【連載】

第5回: 時計が時計であるには、時間を正確に測定できなければなりません。時計とは簡単に言えば、変化するものを数えて時間を測る機械・機構のことです。たとえば、砂時計。砂が定量ずつ落ちる容器があれば、砂が落ちた量をもって時間を測れます。大切なの…

時計はなぜ動くのか、この問いに答えられますか【連載】

第4回: 素朴な質問ですが、答えられる人はあまり多くありません。たとえば、皆さんの自宅にある目覚まし時計、掛け時計、そして腕時計。これら時計には、欠かすことのできない、二つの重要な要素(=機構)があります。それは何と何でしょうか。 その一つ…

時計の買い方【連載】

第3回: 時計業界は今、三極構造に分かれています。最上位は、スイス勢を中心とする高価格帯の時計群です。人材力や、歴史的に培ってきた知名度・信頼性は抜群です。中位には、日本のクォーツムーブメントを使用した中価格帯の時計が圧倒的なボリュームを形…

知られざる時計業界の変遷【連載】

第2回: スイス製時計の代名詞:機械式時計。その製造は、長らく、職人的な精密作業でした。特に、時計の駆動を担うムーブメントの製造は大変です。なぜなら、部品個体にはそれぞれが有するバラつきがあるため、組み合わせてからの再調整が必要になるのです…

腕時計は、「やっぱりスイス」なのか【連載】

第1回: さて、時計と言えば、スイス製という印象(=「スイス信仰」)が強いと思います。実際、世界の有名な時計ブランドの多くは、スイス発祥です。たとえば、パテック・フィリップ、オメガ、カルティエ、ヴァシュロン・コンスタンタン等挙げればきりがあ…

時計と時間についてのお話:連載にあたっての序文

2015年。覚えていらっしゃるでしょうか。ハリウッドの名作『Back to the Future』の第二作目(1989年制作)で描かれた世界が、実は2015年でした。第一作(1985年制作)のラストシーンは、車両型タイムマシーン「デロリアン」に乗って未来へと旅立つ場面。行…

中国、優秀な外交官はどう語る?

外交というのは、いつも勝ち負けで語られる。オリンピックの試合と勘違いしているかのように、メディアもそれを論じる。日清戦争の後、三国干渉があって、一番いやらしかったのは直接権益のぶつかったロシアだった。だから、当時の国民は一斉に怒った。メデ…

優秀な経営者に見る、その表現力(アリババ・創業者・馬雲氏)

ジャック・マーという英語名で知られる「馬雲」氏。中国大陸の代表的な民間企業家であり、ソフトバンクの孫正義氏をして、わずか数分で「200万ドルを投資する。頑張って」と決断させた才知である。その彼の、台湾でのスピーチを映像で見せてくれたのが下記だ…

コンテンツ・マーケティングと、「その時歴史が動いた」【名番組紹介】

歴史愛好家(?)として、大好きな番組だ。わざわざこれを見るたびに、オンデマンドを契約しているし、JALに乗ったときは欠かさずこれを見ていた。そう言えば、iTunesで初めて単曲の音楽を購入したのも、この番組のファンになっていたからだ。 <a href="https://www.nhk-ondemand.jp/program/P200800001900000/" data-mce-href="https://www.nhk-ondemand.jp/program/P200800001900000/">NHKオンデマン</a>…

学者の論説を逸脱して政治闘争を繰り広げる人

何度聞いても、見ても、読んでも、「見苦しい」のひと言。 それが京都大学の藤井聡教授だ。内閣参与という立場でもあるらしい。日本中に堤防を作って、「国土強靭化」を推進しようとしている当人だ。彼の政治的な考えがどうであれ、それをここで否定するつも…

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

ビスマルク(ドイツ・宰相:1815年 - 1898年)の言葉として知られる。要は、人の経験をより多く学び、自分の生きる糧とせよという意味だ。 そして、筆者の座右の銘である「成功は偶然、失敗は必然」。成功のためには、より多く失敗する。あるいは人の失敗に…

「靖国問題」の解決は実は難しいことではない

直近の「145年の歴史」をたどった書を紐解くと、ひとつの真実が見える。誰がなぜ怒っているかという問題だ。「色々」な人が歴史的に絡みすぎた。だから、ある角度、ある立場のみで、語るべきではない。 靖国神社 (幻冬舎新書) 作者: 島田裕巳 出版社/メーカ…

柴静纪录片《穹顶之下》解说词全文

柴静:这是2013年1月份北京的PM2.5曲线,一个月里头25天雾霾,我 当时在北京,当我这一年里反复看这条曲线的时候,想回忆当时有什麽印象,什麽感觉,但是记不起来了,那时候大家都 说,好像这场雾霾是偶然的气象原因导致的,就没当回事,那个月里头我还去了…

産業革命は、労働者とエネルギーとの絶妙な関係性によって生まれた

前回からの続き。 なぜ、産業革命はヨーロッパだったのか - 夜明け前の… なぜ、イギリスで産業革命が起こったのか。Robert C. Allen氏(下掲)の文章が面白い。 産業革命がなぜ18世紀の英国で起こったのかという謎は経済歴史家の間でも未だに解決されていな…

なぜ、産業革命はヨーロッパだったのか

「16世紀が始まった頃、ヨーロッパが将来世界の支配者になる」など、誰が予想できただろうか。言われてみれば、その通りだ。当時、ユーラシアには、東に中国、西にオスマン帝国、そしてインドでさえも、その生活水準はヨーロッパに劣らかなったとされる。 近…

日本製品の不買運動の後に。。。

良識派の声が芽吹いている。 ユニークな経済学者として知られる王福春氏。テレビでもその人気が上昇中。彼のこの番組では「日本製の不買運動が愛国なのか?」と疑問を呈している。 彼は、経済の市場規律を重んじるタイプの学者であるが、この件でも分かりや…

和牛に見る「鎖国」戦略の限界

和牛と国産牛とが違うと聞かされて、最初は何のことか分からなかった。 和牛と国産牛の違い|全日本あか毛和牛協会 日本で販売されている牛肉は、「和牛」「国産牛」「輸入牛」に分類することができます。2010年度の日本における牛肉の生産量は、和牛155,485…

漫画で、歴史を「サッ」と見通す意味

歴史ファンではあるが、いわゆる教科書「プラス α」くらいしか分かっていないと思う。なぜなら、今回見つけた素晴らしい作品『漫画 医学の歴史』を一読しても、私自身の知らないことがあまりに多かったからだ。 即日完売記念!『まんが 医学の歴史』誕生秘話…

価値とは、演出するものであっていい

食べて来た。 テレ東『ガイアの夜明け』で紹介されていたデニーズのパンケーキ。世の中、経済ニュース番組を見て、スイーツを食べに行く人も、ちょっと珍しいかもしれないと苦笑しつつ、昼食代わりに美味しくいただいた。 6段重ねのパンケーキ「タワーパンケ…

勝負の「駆け」方:樋渡市長

やってから考える。走りながら考える。そして人を巻き込んでいく。 選挙で勝ち、三期目に挑戦する樋渡(ひわたし)市長。佐賀県武雄市の市長で、フェイスブック活用でも有名。彼の独特の視点には、学ぶべきところが多々あり。 2000年に地方分権一括法が施行…