鉄道と一体的な成長が続く東京・首都圏
日本一の乗降客数を誇るのは新宿駅。その開業は明治18年(1885年)です。赤羽と品川を結ぶ品川線が誕生した時に、新宿駅も生まれています。もともと新宿は、江戸時代より宿場町として栄えた場所ですが、その正確な位置は、今の新宿三丁目駅あたり。鉄道の場所を確保するため、そこから西の方に新しい駅・街が造られていたようです。その新宿駅は今や日本一どころか、「世界一」の利用者数だとか。
JR東日本 乗車人員 769,307 人(乗降人員換算で約153万人)
京王電鉄 乗降人員 770,072人
小田急電鉄 乗降人員 499,919人
東京メトロ 乗降人員 233,555人
都営地下鉄 乗降人員 新宿線 289,786人 大江戸線 139,794人
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「がん」はここまで分かった!最新研究に迫る良書(ただし、相当難解です)。
「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで (ブルーバックス)
- 作者: 国立がん研究センター研究所
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/06/20
- メディア: 新書
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「がんとは遺伝子の病気」だと言われています。しかし、これだけでは何のことか分からないでしょう。正常細胞が分裂する時に起こすコピーミス、これが「がん」に化けると言われています。しかし、正常な体なら、自己の免疫機構がこのコピーミスで生じたがん細胞をやっつけてくれます。もしもこの免疫力が、何らかの原因で低下していたとしたら、がん細胞は異常増殖を続けてしまいます。
がんはどうしてできるの? がんとがん治療~|保険・生命保険はアフラック
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千葉を訪ね歩く(後編)
地層的な研究対象の宝庫、それが日本列島
日本列島100万年史 大地に刻まれた壮大な物語 (ブルーバックス)
- 作者: 山崎晴雄,久保純子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/01/18
- メディア: 新書
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あまり知られていませんが、日本書紀には地震の記録があります。西暦684年11月29日、土佐では田畑12平方キロメートルが海中に没し、津波が到来していたそうです。これは、いわゆる南海トラフ巨大地震の最初の記録と言えます。
【 地震大国・日本 】日本最古の地震の記録から見る地震の日本史 | 歴人マガジン
M8.25クラスの巨大地震だった「白鳳地震」と命名され、高知大学の調査チームが高知県土佐市にM9クラスの超大型津波の痕跡を発見しています。それから5年後の689年には、M8.3の「貞観地震」という古代最高規模の巨大地震も発生しています。溺死者だけで1000名を越えるという恐ろしい天災です。
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中小企業の見方:決算書の抜け道を押さえておこう
決算書を見ただけでは分からない。それが中小企業の経営です。たとえば、「P/L」「B/S」ともに、だ。流動比率を算出して、それが「300%」という超優良企業の水準だったとしても、その翌期内に倒産しえます。しかし、これを見通す方法があります。それは「B/S」を2期分並べて現金の増減を見ることです。このような見方は、銀行員なら当たり前のように行っています。そのポイントを5つ挙げましょう。
- まず、何よりも本業の利益(営業利益)。
- その事業の成長性にも注目する。
- 中身のない資産を除いて、債務超過の有無を見る。
- 粉飾が難しい資金繰り(現金の動き)を把握。
- もちろん銀行ゆえに、返済能力を調査。
銀行員は「中小企業の決算書」をどう読んでいるのか – 日本実業出版社
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世界情勢の読み方:グローバリゼーションの視点から。
非常に骨太のテーマで、かつ膨大な情報や知識を整理してくれている本書。だが、読みにくいこと、この上ない。そんな文句を言いつつも、全部読み通して、現代がいかに成り立っているかをあらためて学ぶことができました。細かく見ると、読み解けない変化が、大きな歴史の枠組みの中で見ると、すっきりしたりします。たとえば、オバマからトランプにかけての米国ですが、一見「何が何だか分からない」状態です。しかし、世界的なグローバリゼーションがその修正期に入っているという文脈の中で眺めると、極めて単純な構図でした。
そもそも、「グローバリゼーション」とはこれまで三度あったようです。記憶に新しい三度目は、英・サッチャー首相、米・レーガン大統領の頃に始まります。英米が自国の利益のために推進した強気の政策は、国内問題で内向きだった両国を大きく変え、最後には冷戦構造を瓦解させるまでに至りました。そんな英米が40年の時を経て、「ブレクジット」や「トランプ」を生み出し、路線変更を強烈に印象づけました。
コラム:英EU離脱、新自由主義時代の終焉か=河野龍太郎氏 | ロイター
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進化し続ける「ヒートテック」
本書にて、「すごい技術」を紹介するのは、わずかに数ページを割けばすみますが、その原理を発見・発明するまでには膨大な時間と労力がかかります。中には、それに一生を捧げた人もいたはずです。今日、私たちが目にすることのできる、あらゆる人工物はそうした技術から成り立っているのです。それゆえに、本書の作者が、何を選んだかというのに、逆に興味がわきました。最も分かりやすい技術としては、ユニクロの「ヒートテック」でしょう。東レと共同開発した大ヒット商品です。
簡単に言えば、「ヒートテック」は主に、レーヨンで発熱し、アクリルで保温することによって、肌着などの生地を暖かくしている機能性衣料です。その外側にはポリエステルが配されていて、吸い取った汗を外に運んで蒸発されています。三層構造なのです。
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