学者の論説を逸脱して政治闘争を繰り広げる人

何度聞いても、見ても、読んでも、「見苦しい」のひと言。

 

それが京都大学藤井聡教授だ。内閣参与という立場でもあるらしい。日本中に堤防を作って、「国土強靭化」を推進しようとしている当人だ。彼の政治的な考えがどうであれ、それをここで否定するつもりはないが、一方で、寒気のするような表現で、大阪の町を揶揄し、橋下市長を「ヘドロチック」として罵倒する。その一方で、公開討論を求められると、「言論封殺」と騒いで逃げまわる。その精神状態とロジックからして、ちょっと心配になる。

 

gendai.ismedia.jp

 

特に、ミナミというヘドロチックな・・・こんなん言うたらミナミの人に怒られるんですけど。まぁホンマに道頓堀にヘドロあるんですよw 汚臭(おしゅう)かぐわしき地域が。。。(省略)。これ(橋下・大阪市長)は絶対連れになったらあかん。こんなん(橋下)連れなったらめちゃくちゃされる、というのがわかるんですよね。。。(省略)。僕はとりわけ大阪のこと結構知ってるので、教えてあげたい、一生懸命みんなにこの人がどれだけヘドロチックか教えたい!とすごい思ってるんですよ」

 

下品な人間であれば、下品なりに振る舞い続ければいいのだが、公開の場で人を差別的に愚弄し、そして逃げ回る。他方、これを面白がるメディアに露出し続け、学者の身分を越えて、政治的発言を繰り返す。これで、国(立大学)の学者として報酬を受け続けることに、疑問を感じるのは筆者だけでしょうか。

 

 

言論の自由に関して、大いなる勘違いがある。何をしゃべっても、書いても許されるというものだ。しかし、ようやく日本でも「ヘイトスピーチ」の議論が出てきた。わざわざ必要に迫られない状況下で、公開にて(かつ相手のいないところで)、特定の人や団体・集団・人種民族を愚弄したり、差別したりし続けることは、侮辱や名誉毀損にとどまらず、ひいてはその後の悲劇(傷害行為や紛争・戦争)などを引き起こしかねない極めて危険な行為だ。

 

 藤井聡氏の品位をどうこう言うのは控えるが、立場(すなわち責任)のある人間が、メディアを通して広がることを知っての上で、差別的発言や表現をし、それを正当化しようとする行為は、目にするだけで、いい加減「食傷」気味だ。特に、大阪出身者でもある自分としては、言論封殺ならぬ出現規制が、目の前のブラウザ上でできないか、探してみようと思う。