健康寿命を全うするための8つの確認(後半)
決定版 100歳まで大病しない108の習慣 角川SSC新書 (角川SSC新書 131)
- 作者: 白澤 卓二
- 出版社/メーカー: 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/07/09
- メディア: 新書
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前半に引き続き、4つのテーマを冒頭書から引っ張り、サイト上での最新情報をもとにメモしてみます。
朝食は抜いた方がいい?それとも食べた方がいい?
あなたの睡眠に関して、次の10の質問に答えて、いくつ当てはまるかを数えてみてください。
アルツハイマー症(認知症の大半を占める)とは「脳の〇〇○」と言われています?
遺伝子を見れば、老化の程度や余命が推測できると言われています。これに注目しているのはどんな企業でしょうか。
【朝食は抜いた方がいい?それとも食べた方がいい?】
結論から言えば、このテーマは実はまだ決着がついていません。むしろ、永遠に結論が出ない可能性も出ています。色々な実証実験のデータもありますが、様々な被験者の、朝食以外の要素を同一にすることができません。重要なことは三点:1)一日全体の摂取量で見る 2)食欲に合わせる、無理をしない 3)起きて(または前日夕食)からの時間と午前中の活動等に配慮。すなわち、朝食の有無より、全体のバランスの中で考えるというのが正解のようです。
隠れ〝睡眠負債〟チェックテスト/大丈夫ですか? あなたの「睡眠」 | Oggi.jp
【あなたの睡眠に関して、次の10の質問に答えて、いくつ当てはまるかを数えてみてください。】
昨年、日本の半国営テレビ局NHKで「睡眠負債」という言葉が紹介され、大きな反響を呼びました。要は、質の高い睡眠時間を多めに確保してくださいという当たり前の内容です。特に恐ろしいのは、睡眠不足が悪い要素として体の中に蓄積すること。「休日に10時間寝たから大丈夫」という理屈にはならないそうです。もちろん個人差はありますが、睡眠不足が免疫細胞の活動を鈍らせ、がんになるリスクも高まります。また睡眠中に、脳のゴミが排出されることも分かっており、睡眠不足で脳がごみだらけになって認知症のリスクが高まる可能性も指摘されています。
【アルツハイマー症(認知症の大半を占める)とは「脳の〇〇〇」と言われています?】
年を取ると、モノ覚えが悪くなります。ところが、それがひどくなると家族のことも思い出せず、食後すぐにごはんが食べたいと言ってしまいます。日常生活をする上で非常に深刻な状態です。この病は、「脳の糖尿病」とも言われています。糖尿病の症状とは血糖値が高くなることですが、これはブドウ糖が体に十分に吸収されず、血液中にあふれている状態を指します。本来なら、肝臓がインスリンを分泌して血糖値を下げてくれるのですが、何らかの理由でそれが機能をなしておらず、色々な病気を併発します。脳でこの現象が起こると、脳の活動に必要なブドウ糖が取り込めなくなり、記憶や認知機能に障害をもたらすことになります。カロリーや脂肪の摂りすぎ、運動不足などが原因とされています。
【遺伝子を見れば、老化の程度や余命が推測できると言われています。これに注目しているのはどんな企業でしょうか。】
この遺伝子は「テロメア」と呼ばれています。ノーベル医学賞を受賞した学者(エリザベス・ブラックバーン博士)がその第一人者です。染色体DNAの両端にテロメアがあり、これが加齢とともに徐々に短くなります。すると、細胞は不安定になり、分裂しなくなったり、変異を起こしやすくなったりします。前者は老化であり、後者はがんを招きます。まだ様々な観察や研究が続けられているところですが、生活習慣が悪くなると、このテロメアが短くなり、改善すると伸びることもあります。いずれにしても、人間の寿命はだいたい決まっていると言われており、テロメアは重要な指標となりえるそうです。ここに着目しているのが生命保険会社です。私たち生命は、自身の寿命には勝てないかもしれませんが、大病を避ける工夫はできそうです。生活習慣や気の持ち方も、テロメア染色体の長さを左右すると言われていますから、健康的な生活についてしっかり学びましょう。
「命の回数券」テロメアを守れ カギ握るは運動や睡眠|ヘルスUP|NIKKEI STYLE
以上、勝手に選んだ8つのテーマでしたが、いくつ答えられたでしょうか。健康リテラシーをしっかり身につけ、都市伝説に振り回されないようにしたいものです。前半をまだご覧になっていない方はこちらへ(前回)。